我が家は長男が6歳、次男が2歳と父親としては私もまだまだ新米ではありますが、子育てを一緒にする中で大切にしないといけないと日々感じていること。
それは『子どもの目線、立場になって考える』です。
話し方や言い方などでも自分がどう伝えたいかではなく『相手にどう伝わるのか』を考えるのと同じで、子どもに対しても話し方だけではなくさまざまな状況で、子どもの目線、立場になって考える必要があると思っております。
長男がまだ小さかった頃、走り回ったりするたびに
『なぜあんなにぶつかるんだろう?転ぶんだろう?』
そう思っていました。そして今2歳の次男も、走り回ってはぶつかって転んで。考えてみると、大人と子供だと見えている世界も違うんですよね。
子供に見えている世界

子どもの視野について、スウェーデンの児童心理学者ステイナ・サンデルス氏が行った実験によると
大人の平均的な視野の水平方向(左右)は150°、垂直方向(上下)は120°に対して
6歳の子供の平均的な視野の水平方向(左右)は90°、垂直方向(上下)も70°と6歳の子供の視野は非常に狭く、大人の上下左右それぞれ60%ほどの広さしかないそうです。
また視力も、月齢、年齢とともに成長していくため、普段子供と一緒に過ごしているとあまり意識はしませんが、大人と子供では見えている世界が全然違うのだなと考えさせられます。
子供の視野視力、眼の成長
新生児 | 視力は一般に0.01~0.02ほどと考えられています。まだしっかりとした視力はまだ持っていません。 |
生後3〜4ヶ月頃 | 動くものをゆっくり目で追ったり、見たいものに視線をおわせたり出来るようになります。 視力は0.04~0.08程度と考えられています。 |
生後6〜8ヶ月頃 | 視力発達が著しい時期で、視力は0.1程度と考えられています。 |
生後8ヶ月頃から | 目の機能がさらに発達して立体視ができ、奥行き、上下左右、自分と物との距離などもかなり正確に把握出来るようになります。 |
1歳頃から | 物にピント合わせる機能が整ってきます。視力は0.2~0.25程度と考えられています。 |
2歳頃から | 行動範囲が広がるとともに両目でものを見る機能が発達し、遠近感や立体感が分かってきます。視力は0.5~0.6程度と考えられています。 |
3歳頃 | 約6割の子供が視力0.8~1.0くらいに発達すると言われています。 |
6〜7歳頃 | 視力はほぼ確立され、遠近感覚や立体視といった両眼視機能が完成されると考えられています。 |
視野、視力の他にも子供は体に比べて頭が重いため重心がおへその上になり、おへその下あたりに重心がある大人に比べると、バランスを崩して転びやすい理由の一つです。
部屋で走り回って、おもちゃを踏んで転ぶ。
振り返った時に机にぶつかる。
おもちゃがなくなった?と探しても、すぐ近くにあるのになかなか見つけれない。
机に置いてある、お茶の入ったコップをひっくり返す。
毎日のように起きる事件ですが、考えてみると視力も弱く大人と同じ様には見えず、見える範囲も狭く、大人のように予測する経験値も少ない。
そう考えると『そりゃそうなるよね』と私は思ってしまいました。
子供がいつもキョロキョロしているのも、視界が狭いから。
子どもに対して話をするなら、きっちりと正面で目線を合わせてあげることも、子供の身になって考えてみると改めて必要だなと感じます。
なんでまたそんなふうに…というイライラも理由がわかれば少しはおさまるのではないでしょうか?
交通事故と子供の年齢

https://www.itarda.or.jp/presentation/19/show_file.pdf
歩行中の交通事故の死傷者数を、交通事故総合分析センターの統計で見ると、7歳の子供をピークにその前後が多くなっています。
これは視野視力の問題もありますが、生活の変化も理由の一つだと思います。
子供は成長するにつれ元気に走り回ったりするようになりますが、まだ保育園や幼稚園の間は比較的親の目も届きやすく、1人で通園することもないと思いますので事故に遭うことも少ないのではないでしょうか。
ですが小学校に入ると一般的に、親と一緒に通学するのではなく1人で通学するようになるため、事故に巻き込まれることが増えるのではないでしょうか?
私も長男が小学校に通学し出した時は、信号をちゃんと渡れているか、周りも確認しながら歩いているのか、気になって後ろからこっそりついて行ったことも何度かあります。
生活も変化し、子供の出来ることも増えてはいきますが、親は子供の状態を把握した上で子供の目線、立場に立って向き合うことが必要ではないでしょうか?
まとめ
子供がよく転びよくぶつかるのは視野視力がまだ発達していないためで、大人に比べると60%ほどの視界しかない。
また、小学生になることで1人で行動することも増えるたえめ、子供の状態を分かった上で子ども目線で、子どもにわかる理解する事ができる言葉で教えることが必要である。
トヨタ自動車さんの『こどもこうつうあんぜん 7歳が危ない!』のページへのリンクです
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