毎年恒例の息子と2人旅行、今回は鳥取県に行ってきました。
初日は鳥取砂丘でパラグライダーをしたり、馬の背の32°の絶壁をそりで滑り降りたりして遊び、 2日目は滑落事故も多い三徳山三佛寺へ崖のような道を鎖を掴んで登り参拝と拝観してきました。
その様子をご紹介します。
三徳山 三佛寺とは
三徳山三佛寺は鳥取県のほぼ中央にある、標高900メートルの三徳山に境内を持つ山岳寺院で、2015年に文化庁が認定する「日本遺産」の第1号に三朝温泉と共に認定されました。
その奥院である投入堂は垂直に切り立った絶壁の窪みに建てられており、国宝にも指定されています。
詳しい建造時期ははっきりとしていませんが、修験道の開祖、役小角が法力で建物ごと平地から投げ入れたという伝承が語り継がれています。
投入堂まで参拝、拝観するには木の根や岩をよじ登るなど険しい山道を進む必要があります。毎年、登山途中で滑落したりしご不幸に見舞われる方もおられます。
道は険しいですが、三徳山の自然にふれながら登ると、文殊堂からの素晴らしい景色や投入堂の圧倒的な存在感を感じることが出来ます。
参拝登山受付時間 8時〜15時(下山時間は16時半)
鳥取県東伯郡三朝町三徳1010
三徳山三佛寺への参拝
三徳山三佛寺 参拝の際の駐車場
今回は車で訪問させていただいたのですが、駐車場は2箇所にありました。どちらも三佛寺の前の道路からすぐのところにあるのですが、三朝温泉側より三佛寺の入り口前を通過して200mほど進むと、道路左側を流れる三徳川を渡ったところに第2駐車場が、三徳川を渡らずにさらに150メートルほど進んだところには第1駐車場があります。
どちらの駐車場も無料で、第1駐車場にはお手洗いもあります。
三徳山三佛寺に入ると
三佛寺は道路より石の階段を登り入場します。
参道の急な石階段を上がると納経所があり、参拝志納金を納めてお札を受け取ります。さらに石段を登っていくと輪光院、正善院、皆成院などの宿坊があり、座禅や写仏、写経などの修行体験なども出来るそうです。
参拝志納金は大人は400円、小中学生の子供は200円です。
参拝志納金を納めさらに進むと見えてくる本堂で参拝登山の安全を祈願したら、その先の投入堂参拝登山の受付所で参拝登山の登山料をお支払いし、服装や靴のチェックを受けます。
靴はしっかりとしたゴムの凹凸のある登山靴やスニーカーでない場合は、販売しているわら草履に履き替えることになります。わら草履は濡れた木の上などでも滑りにくく、足の形に沿って曲がるため意外と1番安全だそうです。
投入堂まで参拝して下山するまで約2時間ほどかかりますが、こちらにあるお手洗いが最後のお手洗いで、飲み物の販売もここが最後になります。
参拝登山料は大人は800円、小中学生の子供は400円です。
記帳を済ませ参拝登山を開始
進んで行くと、山門と行者道の入口となる宿入橋(しくいりばし)が見えてきます。
ここから山道がぐっと険しくなります。
最初の難所は「かずら坂」と言われる、木の根に足をかけ手で捕まって登る急斜面です。
命綱もない急斜面を登ると、次に現れるのは「くさり坂」です。
急な坂を鎖を握って登っていくと、文殊堂が見えてきます。
文殊堂、地蔵堂から広がる絶景
室町時代後期の建立と推定される文殊堂は回り縁をめぐらした舞台のような造りになっています。岩場からせり出したように建てられていて、幅60cmほどの舞台は手すりもなく高い所が苦手な人にとっては怖いかもしれません。ですがそこからは素晴らしい絶景が広がります。
手すりがないので、覗き込むのも怖いです。
文殊堂から地蔵堂を通りさらに登ると鐘楼堂が見えてきます。
さらに進んで、足を滑らせやすい馬の背、牛の背を通過すると、洞窟の中に建てられた観音堂が見えてきます。
観音堂と斜面との間の洞窟部分を進んで行くと、もうすぐ投入堂です。
国宝 投入堂
断崖絶壁の壁にへばりつくようにして、長い柱で建つ投入堂に到着しました。
平安時代後期に建てられたと言われいますが、どうやって建てたかなどは現在でもわかっていません。
登ってきた道を下山
投入堂を参拝すると登ってきた道を下山しますが、くだりの方が事故も多いと言われており、足元をしっかりと確かめながら下っていきました。
無事に参拝登山の受付所まで戻ると、下山記帳を行い参拝登山が終わりました。
今回は6歳の男の子と2人で参拝登山をしたのですが、私が常に斜面の下側に立つようにしたり気をつかいながら登ったのもあり、朝の8時半頃からスタートし下山したのが10時半過ぎでした。訪問したのは9月の終わりでしたが登山したのが午前中だったのと、木の影で陽にもあまり当たらなかったのでそれほど暑くはありませんでした。
駐車場への戻り道、三佛寺の入り口のあたりにある天狗堂さんでお豆腐ととちもちをいただきました。
わさび漬けとお醤油で食べるお豆腐は美味しかったですよ。
三徳山三佛寺のまとめ
三佛寺へは滑らない靴で。チェックを受けてダメな場合はわら草履に履き替えましょう。
登山道は鎖を持って登るところなどもあり、本当に危険なところも。
今回は6歳の男の子と一緒で無事に降りて来ることが出来ましたが、小さなお子さんは注意が必要。
文殊堂や地蔵堂からの景色は絶景です。
険しい道ですが、文殊堂や地蔵堂からの景色や、崖にへばりつくように建つ投入堂は一見の価値あり。
ぜひ一度は訪れていただきたい、場所の1つだと思います!
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