どんぐりも食べれるってご存知ですか?アクが少なく生で食べる事も出来るどんぐり「マテバシイ」食べるための下処理や食べる方法をご紹介

食べれるどんぐりマテバシーのアイキャッチ写真日々の暮らし

先日、2歳の息子と一緒に大阪城でどんぐり拾いをしてきました。

山盛り拾ってきたどんぐりですが、食べることのできる「マテバシイ」と言う種類のどんぐりも拾ってきました。

へんしん!うんちくん!

子供向けのお話のページを見つけました。

2歳向け、4歳向け、6歳向けと年齢別に分かれています。

食べれるどんぐり、マテバシイ

取ってきたマテバシイの一部の写真
取ってきたマテバシイの一部

早速ですが、炒って食べてみます

虫が食ったり、傷んだりしていないマテバシイを選びます

今回取ってきたどんぐりには、他の種類のどんぐり(渋みの強いもの)がまじっているので、マテバシイだけを選んでいきます。

集めたマテバシイをボールに入れてお水を注ぎます。ここで浮いてきたマテバシイは、虫が食ってたり傷んでたりするので取ってしまって、沈んでるマテバシイだけ使います。

マテバシイに虫がついたり傷んだりしていないかを確かめているところの写真
マテバシイに虫がついたり、傷んでないかを確かめるために水に沈めます

きれいなマテバシイを火にかけます

上の方法で選り分けたきれいなマテバシイをフライパンで炒っていきます。

強火で一気にいると、皮が弾けて火傷をしたりするので、弱火と中火の間くらいで炒っていきました。

マテバシイを炒るためにフライパンに投入したところの写真
マテバシイを炒るためにフライパンに投入したところ

しばらく炒ると、マテバシイの周りがツヤツヤになってきます。

そして火が通ってくると、殻が割れてきます。

火が通り殻が割れてきたマテバシイの写真
火が通り殻が割れてきたマテバシイ

完成!焼きマテバシイ

殻にヒビが入り、いい感じに火が通ったところで焼き上がりです。

早速食べるために殻を剥いていきます。少し硬いのでペンチを使って割っていきます。

焼けたマテバシイの写真
焼けたマテバシイ

殻を剥いたマテバシイがこちら。

焼いて殻を剥くと、冷めるとすぐに固くなってしまうのですぐに食べてみます。

焼いてから殻を剥いたマテバシイの写真
殻を剥いたマテバシイ

焼いたマテバシイ、食べた感想は?

あまり味がないため塩を少し振りましたが、甘くない硬めの栗を食べている感じです。

美味しいのか?と言われるとそうではありませんが、加工次第では食べれる味です。

マテバシイはあまり渋がないどんぐりのため、渋抜きはしませんでしたが後味に少し渋みを感じました。

マテバシーのどんぐりコーヒー?お茶も作ってみました。

どんぐりコーヒーの作り方

焼いて食べた時の後味に少し渋みを感じたので、コーヒーに使うマテバシイは少し渋抜きをしました。生のまま殻を取ったマテバシイを小さく切ってから水にさらして渋を抜きます。

どんぐりの渋は水溶性のため、水にさらすと渋みが抜けていきます。

渋抜きが出来たら、天日に干して乾かします。

乾いたマテバシイをフライパンで炒っていきます。

渋抜きをしてから炒り出した
渋抜きをしてから炒り出したところのマテバシィ

少し色が茶色になったところで、鍋に移して煮出していきます

入り終わったところのマテバシイの写真
炒り終わったマテバシイ、コーヒーになります

鍋に水と炒ったマテバシイを入れて火にかけたところです。

入れてすぐのお水は透明ですが…。

煮出すところのマテバシイコーヒー
煮出すところのマテバシイコーヒー

しっかり煮出していくとこんな色に。

固かったどんぐりの実が煮出す事で膨らんで広がっています。

25分ほどかけて煮出したものを、どんぐりの実が入らないように濾すとどんぐりコーヒーの完成です。

出来上がったどんぐりコーヒーの写真
出来上がったどんぐりコーヒー。

色は薄茶色、香ばしいいい香りがします。

飲んでみると、意外と美味しい。

コーヒーというよりは、麦茶と煮出したとうもろこし茶を合わせたような風味でした。

ちゃんと作れば結構美味しく飲めそうです。

出来上がったどんぐりコーヒーの写真
どんぐりコーヒー、意外と美味しかったですよ

食べれるどんぐりにはどんな種類があるの?

どんぐりは現代日本では食べられる事は少なくなりましたが、縄文時代には栗などとならんで食用として食べられており、タンパク質やミネラル、ビタミンが豊富で、非常に栄養価の高い食べ物です。

お隣の韓国ではどんぐりはよく食べられる食材で、わかりやすいもので言うと、全てではありませんが冷麺の麺にどんぐり粉が入っていたり、チヂミの中にもどんぐり粉を入れたものもあります。

どんぐりは強いアク(渋)を持った種類も多く、一部のアクの少ないどんぐり以外はアク抜きが必要になります。

日本でよく見かけるアクの少ないどんぐりだと、マテバシイとスダジイが公園や街路樹などとして植えてあったります。

マテバシイを取った場所

今回は大阪城にどんぐり拾いに行きました。

目的地は大阪城西の丸庭園。入るのは有料になりますが人も少なく、どんぐりがたくさん拾えると聞いていたので向かいました。

ところが、行った日はイベント開催のため臨時の休園となっていました…残念。

他にどんぐりが落ちている場所はないかと探してみて、見つけた場所が大阪城の一番櫓前の植栽です。

一番櫓の前は人もほとんどおらず、どんぐり拾いをした形跡もなくどんぐりがいっぱい落ちていました。

大阪城一番櫓前の林の写真
大阪城一番櫓前の林の様子

マテバシイは樹皮が滑らかで緑色を帯びた暗褐灰色をしています。見分けやすいポイントは葉っぱを見るとわかると思います。

大阪城一番櫓前の林にあるマテバシイの木の写真
大阪城一番櫓前の林にあるマテバシイの木

マテバシイの葉っぱは常緑樹で一年中緑色をしています。大きさも20センチ近くまで大きくなり、艶のある少しピカッとした、ギザギザのない滑らかなカーブの葉っぱで見分けがつきやすいのではないでしょうか。

マテバシイの大きな葉っぱの写真
マテバシイの大きな葉っぱ

マテバシイの実は細長い砲弾のような形をしています。。頭にかぶっている帽子(殻斗と言うそうです)は非常に浅いため、簡単にぬげてしまいます。

今回初めて知ったのですが、どんぐりには1年成と言われる毎年どんぐりの実をつけるものと、2年成の2年に1度実をつけるものがあるそうで、マテバシイやスダジイは2年成のため、どんぐり拾いをした翌年は同じ木にはどんぐりがならないそうです。知りませんでした。

我が家の前にある道路を挟んだ所ににスダジイの木があるのですが、考えてみると昨年は実がなっていましたが、「今年はどんぐりがないねー」と子どもと話していました。そう言う理由だったんですね。

マテバシイの葉っぱの上に置いた帽子を被ったマテバシイの写真
マテバシイの葉っぱの上に置いた帽子を被ったマテバシイ

探してみると、結構簡単に食べれるどんぐりを見つけることができます。

一度探して、味見してみてくださいね。

へんしん!うんちくん!

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